”R-CRAZY” said by Mさん

COLUMN

こんにちは、KAIGO KAKUMEIです。今日はコラムというか、ただの回想録です。

「R-CRAZYって何?」と思った方、正解です。私も最初は意味不明でした。
暇つぶしにでも読んでいただければと思います。

私がリハビリ特化型デイサービスで管理者をしていた頃のお話。

要支援利用曜日に来られていたMさんという女性利用者。
当時92歳、元タカラジェンヌ(ほんまかは不明)。小柄・華奢でかわいらしく、とってもお元気。
利用時はしっかりとリハビリメニューをこなし、自発的に歩行訓練もされるなど、積極的な方でした。

とある営業日の昼過ぎ、同僚のAくんが困り顔(半笑い)で私のもとへやってきました。

※筆者:T Mさん:M Aくん:A と表記

A:「TAKUYAさんすいません、Mさんがずっと“R-CRAZY”って言ってるんですけど…意味わからんくて。何回聞いてもR-CRAZYにしか聞こえないんですよ。」

「R-CRAZYってなんやねん…」と思いながら、Mさんのもとへ駆けつける。

T:「Mさん、どうしましたー?」


M:「R-CRAZY!」


T:(え、何て?)「もう一回いいですかー?」


M:「ア”-ルク”レイジィィィーー!!!


A:(吹き出しそうになりながら)「やっぱR-CRAZYですよね…」


T:「もっとゆっくりー!」


M:「あーーるくーーれんしゅーー!!」

T:「・・・・・!」

A:「・・・・・!!」


A&T:「歩く練習!!!」

何事もなかったかのように、Mさんはそのまま歩行訓練を実施。
すべてのリハビリメニューを終え、笑顔で帰路につかれました。

まとめ:
介護現場では、聞き間違いが笑いに変わることもある。
でもその裏には、利用者の真剣な思いがある。

”R-CRAZY”——それは、92歳の元タカラジェンヌがくれた、歩くことの大切さと笑いのギフトでした。

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