Simple Is Best

COLUMN

こんにちは、KAIGO KAKUMEIです。今回は久しぶりにコラムを執筆します。

“Simple is best”。私がはるか昔から自身の指標としてきた言葉です。

「物事をシンプルにとらえる」「物事をシンプルに実行する」ということは、意外なほど難しいものです。
「シンプル=簡単」と解釈されている人を良く見かけますが、実際にはまったく誤認識です。
シンプルとは、複雑さを理解したうえで、必要なものだけを残すという“知的な引き算”の結果です。経験や知識の積み重ねがあってこそ、自身の”シンプル”の軸が作られていくイメージ。

介護の現場では、「手順を増やすこと=丁寧」「時間をかけること=親切」と捉えられがちな部分があります。しかし、本当に利用者にとって望ましい支援とは、最短で安心できる動き方や声かけを選ぶこと。それは“省く”というより、“無駄を取り除いて目的を明確にする”という行動です。

記録や共有も同じです。
何ページにもわたる無駄の多い報告書より、要点を押さえた一枚のメモが、次の担当者にとってどれほど助けになるか。
「誰が見てもすぐ理解できる」。
それは単なる作業の短縮ではなく、情報の“質”を高めるための工夫なのです。

何度でも言いますが、シンプルとは、“楽をすること”ではありません
利用者・家族・スタッフそれぞれの立場を考え、何を優先すべきかを見極めたうえで、最も迷いのない形に整えること。
つまり、背景には深い観察と経験がある。
だからこそ、簡単ではなく、むしろ難しい。

現場に立っていると、どんなに理想を掲げても「やることが多すぎる」と感じる瞬間があります。
そんなときこそ、“何をしないか”を考える。
やるべきことを減らすのではなく、やらなくてもいいことを減らす。その見極めが一番重要です。

私はこの「シンプル」という感覚を、仕事の仕組みづくりや、人との関わり方にも活かしたいと思っています。
複雑な制度や多様な価値観の中で生きる今だからこそ、判断の軸を持つことが非常に大切です。
一人ひとりの経験と視点の中に、その答えはきっとあります。

※介護の分野に例えたけど全ての事に共通しますね!!

最後に、私が尊敬する偉人の言葉を載せます!

・井上尚弥(プロボクサー)「余計なことをしない。シンプルに、勝つために必要なことだけをやる。」

・大谷翔平(プロ野球選手)「やることはシンプル。今日やるべきことを全力でやるだけです。」

・本田圭佑(プロサッカー選手)「シンプルに考える。複雑に考えると、行動できなくなる。」

・イチロー(プロ野球選手)「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道。」

・松下幸之助(実業家/パナソニック創業者)「物事はシンプルでええ。難しく考えると、人も組織も動かん。」

・レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家・科学者)「Simplicity is the ultimate sophistication.(単純さは究極の洗練である)」

・スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)「Simple can be harder than complex.(シンプルであることは、複雑であることより難しい)」

・アルベルト・アインシュタイン(物理学者)「Everything should be made as simple as possible, but not simpler.(すべては可能な限り単純にすべきだ。ただし、単純すぎてはいけない。)」

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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